2026年9月、日本円ステーブルコイン「JPYC」の価格が、一時的に1円を大きく上回る出来事がありました。
JPYCは、公式サービス「JPYC EX」で1JPYC=1円で発行・償還できる日本円ステーブルコインです。
ところが9月17日のUpbit上場後に価格が大きく乖離。
CoinGeckoのJPYC/JPYチャートでも、9月17日20時時点で1JPYC=3.0893円まで上昇していることが確認できました。

※CoinGeckoの価格は特定の1チェーンだけの価格ではなく、CoinGeckoが取り込んでいる複数のCEX・DEXの取引データから算出した集約価格です。CoinGeckoは対象tickerから外れ値を除外したうえでVWAPを算出しています。
いわゆる「JPYC祭り」です。
今回の価格乖離を見て、
「次に同じようなことが起きたとき、価格が動いてからMetaMaskやDEXの使い方を調べていたら遅いのでは?」
と思い、実際に
日本円 → JPYC EX → MetaMask → Uniswap → USDC
の手順で一通り試してみることにしました。
結果からいうと、思っていた以上に簡単。
実際に500 JPYCをUSDCへスワップしてみましたが、数タップで完了し、MetaMaskに表示されたネットワーク手数料はわずか2円でした。(Polygonチェーン使用)
この記事では、JPYC EXの設定からMetaMaskへのJPYC発行、なぜPolygonを選んだのか、ガス代用POLの準備、UniswapでUSDCへ交換するところまで、実際に行った手順を紹介します。
「Polygon」「ガス代」「DEX」など、初めてだと少し分かりにくい言葉も出てきますが、必要なところには簡単な補足を入れています。
MetaMaskやDEXを使ったことがない方にも、なるべく分かりやすく紹介していきます。
MetaMask Rewardsには紹介コード制度があります。
紹介特典の内容はキャンペーンや時期によって異なるため、登録時にMetaMaskアプリ内で最新の特典内容を確認してください。
JPYCが一時3円を超えた「JPYC祭り」
まず、今回JPYCを実際に使ってみようと思ったきっかけから。
JPYCは資金決済法上の「電子決済手段」として発行されている日本円ステーブルコインです。
JPYC株式会社の公式サービス「JPYC EX」を利用すると、
10,000円 → 10,000 JPYC
のように日本円からJPYCを発行できます。
反対に、
10,000 JPYC → 10,000円
という形で日本円へ償還することもできます。
JPYC社によると、裏付け資産には日本円の預貯金・国債を用い、発行残高の100%以上を保全する仕組みです。
JPYCそのものが3円の価値になったわけではない
ここが今回かなり重要なポイントです。
JPYC EXでは、
- 1JPYCを1円で発行できる
- 1JPYCを1円で償還できる
という基本的な仕組みは変わっていません。
それなのに、なぜ3円近い価格が付いたのでしょうか。
JPYCには大きく分けて、
JPYC EXで1円と交換する「一次市場」
と、
Uniswapや取引所など、利用者同士がJPYCを売買する「二次市場」
があります。
普段であれば、二次市場でJPYCが1円より高くなれば、
1円でJPYCを入手 → 高い市場で売却
する人が現れるため、価格は1円付近へ戻ろうとします。
逆に1円を下回れば、
市場で安くJPYCを買う → JPYC EXで1円として償還
という動きが出やすくなります。
この裁定取引が、JPYCの市場価格を1円付近へ戻す力の1つになっています。
つまり、ステーブルコインだからといって、世界中のすべての市場で常にピッタリ1.0000円で売買されるわけではありません。
1円との交換手段があることで、通常は市場価格も1円付近へ収束しやすいという仕組みです。
今回は「1円に戻す通り道」が一時的に細くなった
9月17日は、その裁定がすぐには追いつきませんでした。
ChainAnalyzerの分析によると、Upbit上場時点では入出金対応チェーンに制約があったこと、JPYCの発行には1回あたりの上限などがあったこと、さらにDEXの流動性自体が薄かったことなどが重なったようです。*
もし誰でも無制限に、
1円でJPYCを発行 → 3円ですぐ売却
できたのであれば、大量のJPYCが市場へ供給され、価格差はかなり短時間で消えるはずです。
ところが実際には、その「1円の世界」と「3円近くで取引されている世界」をつなぐ経路に制約がありました。
その結果、二次市場だけで一時的に大きなプレミアムが付いたと考えると分かりやすいです。
そして裁定や供給が進むにつれて、Ethereum・Polygonとも翌18日2時ごろには15分VWAPが1.05円未満まで戻っています。
ポイント
「JPYCの価値が1円から3円に変わった」のではなく、
1円で発行・償還できるJPYCに対し、一部の二次市場で一時的に高い価格が付いたというのが今回の現象です。
チェーンによって価格乖離の大きさも違った
さらに面白いのが、同じJPYCでもチェーンによって価格が違ったことです。
チェーン別のDEX実約定を15分VWAPで見ると、ピークは、
Ethereum:3.14円(17日18:30)
Polygon:2.92円(17日19:15)
Avalanche:1.39円(17日19:45)
でした。*
つまり、
「JPYCが3円になった」だけでは情報として不十分
なんです。
実際に取引するなら、
どのチェーンのJPYCが、どのDEXで、いくらで交換できるのか
まで確認する必要があります。
CoinGeckoで20時に表示されていた3.0893円も、特定のPolygon版JPYCなどを示した数字ではなく、複数市場から算出された集約価格です。
さらに「3円でどれだけ売れるか」も別問題
もう1つ重要なのが流動性です。
ChainAnalyzerが9月17日のDEX実約定55,293件を調べたところ、極端な高値は小口取引で発生しやすく、取引量が大きくなるほど実現価格は1円へ近づく傾向が確認されたようです。*
だから、
チャートが3円 → 100万円分のJPYCを300万円で売れる
とは限りません。
今回の記事でも最終的には、CoinGeckoの表示価格ではなく、
Uniswapに自分が売りたいJPYC数量を入力したときの見積価格
を見るところまで準備します。
価格が動いてからMetaMaskやDEXの設定を始めていると間に合わない可能性があるため、今回は1万円分だけ実際にJPYCを用意して、一連の操作を経験しておくことにしました。
*出典:ChainAnalyzer
ステーブルコインとは?
円や米ドルなど、特定の資産の価値に連動するよう設計されたデジタル資産です。
JPYCは日本円、USDCは米ドルへの連動を目指しています。
「価格が絶対に動かない」という意味ではなく、発行・償還や裁定取引などによって基準価格へ戻りやすい仕組みを持っている点が特徴です。
JPYCを使うためにMetaMaskを準備

最初に用意したのがMetaMask(メタマスク)です。
国内の暗号資産取引所では、基本的に取引所の口座内で暗号資産を管理・売買します。
一方MetaMaskは、自分でブロックチェーン上の資産を管理し、UniswapなどのWeb3サービスへ接続するためのウォレットです。
今回JPYC EXから発行するJPYCも、自分のMetaMaskへ直接届きます。
なぜMetaMaskを選んだのか
JPYCを受け取れるウォレットはMetaMaskだけではありません。
それでも今回MetaMaskを選んだのは、JPYC専用ではなく、今後ほかのWeb3サービスでも使いやすいと考えたからです。
今回やりたいのは、
JPYCを受け取る → DEXへ接続する → USDCなどへ交換する
ところまで。
MetaMaskならPolygonやEthereumなど複数ネットワークを扱え、スマホアプリとPCブラウザ拡張の両方があります。
さらにUniswapのWebアプリも外部ウォレットとの接続に対応しているため、今回の目的との相性がよさそうでした。
今後ほかのDEXやWeb3サービスも触ることを考えて、今回は汎用性を重視してMetaMaskを選びました。
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MetaMaskを作成する

今回はiosアプリ版MetaMaskから作成しました。
MetaMaskでは、12単語のシークレットリカバリーフレーズ(SRP)を自分で保管する方法と、Google・Appleなどのアカウントを使って作成・復元する方法があります。
私は今回、従来型の12単語のSRPを自分で管理する方法を選びました。
Google・Apple方式は、アカウントとMetaMask用パスワードを使って復元しやすいのが特徴。
一方、12単語方式は自分でバックアップを管理するぶん、復元の鍵も自分で持つ形です。
この12単語は、スマホを紛失したり機種変更したりしたときに、同じウォレットを復元するための非常に重要な情報です。
逆に、SRPを他人に知られるとウォレット内の資産を操作される可能性があります。
そのため私は、
- スクリーンショットを撮らない
- クラウドにつながっている場所に保存しない
- メールやチャットで送らない
ようにして、オフラインで保管しています。
そして、流出させないことと同じくらい、失くさないことも重要です。
SRPは、
他人には絶対に見せない
自分は必要なときに必ず取り出せる
状態で保管しておく必要があります。
普段MetaMaskやUniswapを使うときに、この12単語を入力することはありません。Webサイト上で突然SRPの入力を求められた場合は、かなり警戒した方が安全です。
JPYC EXを設定する

MetaMaskを作ったら、次はJPYC EXを準備します。
JPYC EXは暗号資産取引所ではなく、
日本円 ⇔ JPYC
の発行・償還を行うJPYC公式サービスです。
銀行振込で日本円を入金すると登録済みウォレットへJPYCが発行され、反対に償還予約をして指定アドレスへJPYCを送ると、登録銀行口座へ日本円が払い戻されます。
JPYC EXでアカウント作成・本人確認
まずJPYC EXへ登録します。
JPYCの発行・償還を利用するには本人確認が必要で、JPYC EXではマイナンバーカードを利用した公的個人認証(JPKI)が採用されています。
案内に沿って進め、ステータスが「本登録」となったメールが届けば完了です。

パスキーを設定
続いてパスキーも設定しました。
iPhoneであればFace IDなどを使ってログインできるため、そのまま設定しておきました。
償還用の銀行口座を登録
次に銀行口座を登録。
これは将来、
JPYC → 日本円
へ戻す際の受取口座になります。
今回すぐ償還する予定はありませんが、せっかく環境を作るなら出口まで準備しておくことにしました。
MetaMaskをJPYC EXに接続する
続いて、JPYCの受取先として使うMetaMaskをJPYC EXへ登録します。
自分のMetaMaskをJPYC EXで利用できる状態にするイメージです。
JPYC EXのウォレット登録画面で「ウォレットを接続」を選択。
スマホの場合は、接続方法からWalletConnectを選びます。

続いて表示されるウォレット一覧からMetaMaskを選択すると、MetaMaskアプリが開きます。
接続するアカウントを確認して承認し、JPYC EX側に表示されるウォレット情報を確認して登録します。
後ほど理由について詳しく解説しますが、今回はPolygonを利用しました。
JPYC EX公式では、利用するウォレットについて、
- WalletConnectに対応している
- カスタムトークンを追加できる
- 利用するネットワークに対応している
ことを条件として案内しています。MetaMaskは今回この条件を満たすウォレットとして利用しました。
MetaMaskにはBitcoinやSolanaなどのアドレスもありますが、ここで自分でBitcoinアドレスなどをコピーして入力するわけではありません。
今回のようなEVM系ネットワークでは、MetaMaskの「0x…」形式のアドレスを利用します。
JPYCをどのチェーンで発行する?今回はPolygonを選択

MetaMaskの登録が終わったら、今回どのネットワークのJPYCを利用するかを決めます。
JPYCは複数のブロックチェーンで利用できます。
同じJPYCでも、
- Ethereum上のJPYC
- Polygon上のJPYC
- Avalanche上のJPYC
などは、別々のブロックチェーン上に存在します。
そのため、発行するときは「どのチェーンにJPYCを置いておきたいか」を考える必要があります。
私は今回、Polygonを選びました。
Polygonを選んだ理由は、手数料を抑えやすかったから
今回Polygonを選んだ一番の理由は、DEXを使うときのガス代が安く、国内取引所からガス代用のPOLをMetaMaskへ送る際の手数料も抑えやすかったからです。
今回の目的は、大金を動かすことではなく、
JPYCを実際にDEXで動かして、次の価格乖離に備えること
です。
送金やスワップのたびに高い手数料がかかると、それだけで利益が削られてしまいます。
実際にBinance Japanからガス代用のPOLをMetaMaskへ送る際、表示された出庫手数料は次の通りでした。
| ネットワーク | Binance Japanの出庫手数料 |
|---|---|
| Polygon PoS | 0.25 POL |
| Ethereum | 7.48 POL |
※2026年9月20日に筆者が確認した値。出庫手数料は変動する場合があります。
かなり大きな差があります。
さらに、このあとPolygon上のUniswapで500 JPYCをUSDCへスワップした際、今回MetaMaskに表示されたPolygonのネットワーク手数料は、「2円」です。

なお、国内取引所の「出庫手数料」と、ブロックチェーン上で発生する「ガス代」は別の手数料です。
出庫手数料は取引所側が設定するものなので、上の表だけでPolygonとEthereumのガス代を直接比較できるわけではありません。
それでも今回実際に使ってみると、
- 国内取引所からMetaMaskへ送るコストも安い
- DEXで取引するときのガス代も安い
という両方のメリットを感じられました。
そのため、まず少額でJPYCやDEXを試してみるチェーンとしてPolygonを選びました。
ただし「Polygonが一番いい」というわけではない
一方で、JPYCの価格乖離を狙うのであれば、手数料だけでチェーンを選べばいいわけではありません。
今回のJPYC祭りでも、チェーンごとの価格は同じではありませんでした。
チェーン別のDEX実約定を分析した15分VWAPのピークは、
- Ethereum:約3.14円
- Polygon:約2.92円
- Avalanche:約1.39円
と大きく異なっていました。
つまり、
「JPYCを持っているか」だけでなく「どのチェーン上にJPYCを持っているか」も重要
ということです。
次回大きく価格乖離するのがPolygonとは限りません。
Ethereumかもしれませんし、別の対応チェーンかもしれません。
今回はあくまで、最初にDEXを試すなら低コストで扱いやすそうだったためPolygonを選んだということです。
ネットワークが違うと何が違う?
Ethereum上のJPYCとPolygon上のJPYCは、同じJPYCでも別々のブロックチェーン上に存在します。
そのため、DEXの流動性や実際の交換価格も完全には一致しません。
今回のJPYC祭りでも、チェーンによって価格乖離の大きさやピーク時刻が異なりました。
JPYC EXで10,000 JPYCをPolygonに発行
利用するチェーンをPolygonに決めたので、実際にJPYCを発行します。
今回は練習も兼ねて、
10,000 JPYC=1万円分
を用意しました。
受取チェーンにPolygonを選択
JPYC EXで発行手続きを進め、受取先として登録済みのMetaMaskを選択します。
今回はPolygon上でJPYCを使いたいので、受取ネットワークにPolygonを指定しました。
ここで今回発行するJPYCが、
「Polygon上のJPYC」
になります。
続いて発行数量を、
10,000 JPYC
に設定して予約します

指定された銀行口座へ1万円を振込
発行予約後、JPYC EXに表示された銀行口座へ10,000円を振り込みます。
ここは普通の銀行振込とほとんど変わりません。
入金が確認されると、登録したMetaMaskへJPYCが発行されます。
なお、お使いの銀行の振込手数料が発生する点は注意が必要です。
当ブログでは振込手数料無料枠もありつつ、普通預金金利も高い「東京スター銀行」をおすすめしています。

MetaMaskに10,000 JPYCが着金
しばらくするとMetaMaskに10,000 JPYCが表示されました。
これで、
銀行口座にあった1万円 → Polygon上の10,000 JPYC
になりました。
Polygonのガス代用にPOLを準備
Polygon上でJPYCを送金したり、Uniswapでスワップしたりする際のガス代にはPOLを使用します。
そこで、JPYCを発行するのと並行してガス代用のPOLも用意しました。
POL自体は複数の国内取引所で取り扱われていますが、販売所ではなく板取引でPOLを購入でき、さらにPolygonネットワークでMetaMaskへ出庫できる取引所は限られます。
代表的なのがBinance Japanやbitbankです。
販売所でもPOLを購入できるサービスはありますが、今回はできるだけスプレッドを抑えたかったため、板取引で購入でき、そのままPolygon PoSでMetaMaskへ送れるBinance Japanを利用しました。

今回はBinance Japanの現物取引でPOLを購入しました。
登録時に紹介コードを使いたい方は、以下のコードを利用できます。
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Binance Japanで約3,000円分のPOLを購入
今回はBinance Japanの現物取引で、約3,000円分のPOLを購入しました。
実際のPolygonのガス代だけを考えれば、これほど多く用意する必要はありません。
ただ、今後もPolygon上で何度か取引する予定だったため、出庫手数料をその都度支払うよりも、ある程度まとめてMetaMaskへ入れておくことにしました。

MetaMaskのEVMアドレスをコピー
Binance JapanからPOLを送るため、MetaMaskの受取アドレスを確認します。
MetaMaskではBitcoinやSolanaなど複数ネットワークのアドレスを扱えますが、PolygonはEVM互換ネットワークです。
そのため今回は、MetaMaskの「受取」をタップ後「0x…」から始まるEVMアドレスをコピーします。

このアドレスはEthereumやPolygonなどのEVM系ネットワークで利用します。
送金時はアドレスだけでなく、送付元で選択しているネットワークも必ず確認します。
Polygon PoSを指定してMetaMaskへ出庫
Binance JapanのPOL出庫画面にMetaMaskの「0x…」アドレスを登録し、送付ネットワークにはPolygon PoSを指定しました。
前述の通り、今回は出庫手数料0.25 POLのPolygon PoSを選択しました。
なお、ここで表示されているのはBinance Japanが設定している「出庫手数料」です。
ブロックチェーン上で取引するときに発生する「ガス代」とは別物なので注意してください。

UniswapでJPYCをUSDCへスワップ
これで、
- Polygon上のJPYC
- ガス代用のPOL
がMetaMaskに揃いました。
ここから実際にDEXでJPYCを交換してみます。
今回は代表的なDEXのひとつであるUniswapを利用し、
JPYC → USDC
へスワップしました。
MetaMaskからUniswapへ接続
今回は接続が簡単なため、iPhone版MetaMaskのブラウザからUniswap公式サイトを開きました。
ネットワークをPolygonに設定し、
交換元:JPYC
交換先:USDC
を指定します。

MetaMask自体にもスワップ機能がありますが、今回MetaMask側で見積もりを確認したところ、0.875%のMetaMask手数料が表示されました。
そのため今回は手数料を抑えるため、MetaMask内蔵のスワップではなく、Uniswapへ直接接続しています。
※手数料や利用される交換ルートは変動するため、実際の取引前に見積もりを確認してください。
スワップを実施
内容を確認してスワップを実行。
今回MetaMaskに表示されたPolygonのネットワーク手数料は、「2円」です。

先ほどのBinance Japanの出庫手数料とは違い、こちらは実際にPolygon上でトランザクションを実行した際のネットワーク手数料(ガス代)です。
なお、「2円」はネットワーク手数料のみ。
DEX側で発生するプール手数料や価格影響、スリッページなどまで含めた総取引コストが2円という意味ではありません。
交換したUSDCはそのままMetaMaskに入る
一般的な取引所のように「UniswapからMetaMaskへ出庫する」という操作はありません。
Uniswapは自分のウォレットを接続してオンチェーン上で交換しているため、交換後のUSDCもそのまま自分のMetaMaskに入ります。
操作自体も、
数量を入力 → 見積もりを確認 → MetaMaskで承認
という流れで、想像していたよりシンプルでした。
DEXとは?
DEXは「Decentralized Exchange(分散型取引所)」の略です。
Binance JapanやbitbankなどのCEXとは異なり、MetaMaskなど自分のウォレットを接続して、オンチェーン上で直接トークンを交換します。
今回利用したUniswapが代表的なDEXのひとつです。
スリッページとは?
注文時に表示された価格と、実際に約定する価格との差です。
流動性が少ない市場や価格が急激に動いている場面では大きくなりやすくなります。
JPYCの価格が大きく乖離しているような場面では、チャート上の価格だけでなく、実際に売りたい数量を入力したときの受取額を確認することが重要です。
実際に使ってみてステーブルコインの可能性をかなり感じた
今回かなり印象に残ったのが、JPYCの価格乖離以上にステーブルコインを実際にオンチェーンで動かしたことでした。
日本円に連動するJPYCをMetaMaskに持ち、
JPYC → USDC
と数タップで交換。
しかも今回、Polygonのネットワーク手数料は2円でした。
国内取引所で暗号資産を売買すること自体は以前からやっていましたが、
日本円を取引所へ入れて暗号資産を売買する
のと、
自分のウォレットにある資産を、その場で別のオンチェーン資産へ交換する
のではかなり感覚が違います。
イメージとしては、
- CEX=日本円などの法定通貨と暗号資産をつなぐ入口・出口
- DEX=オンチェーン上にある資産を交換する場所
と考えると分かりやすいです。
もちろんCEXでも暗号資産同士を交換できますし、サービスによって役割は重なります。
ただ今回、
銀行口座 → JPYC → MetaMask → USDC
まで実際に動かしてみたことで、ステーブルコインが広がった先のお金の動き方をかなりイメージしやすくなりました。
JPYCの価格乖離で本当に利益を出せる?
JPYCが1円から大きく乖離したからといって、チャートに表示された価格でそのまま売買できるとは限りません。
例えばCoinGeckoで1 JPYC=2円と表示されていても、実際のDEXでは流動性や取引数量によって交換レートが変わります。
そのため価格乖離が起きたときに確認したいのは、チャート価格よりも自分が売りたい数量を入力したときの実際のスワップ見積もりです。
Uniswapで、
10,000 JPYC → ? USDC
と入力すれば、その時点で10,000 JPYCを交換した場合にどれくらいUSDCを受け取れるのか確認できます。
逆にJPYCが1円を下回った場合には、
DEXで1円未満でJPYCを購入 → JPYC EXで1円として償還
という価格差が生まれる可能性もあります。
ただし、実際の損益にはDEX手数料・ガス代・スリッページ・流動性・JPYC EXの発行/償還状況なども影響します。
そのため、価格乖離を狙うなら最終的に見るべきなのは、チャート上の価格ではなく実際に約定できる価格です。
次のJPYC祭りに備えて環境を作っておく
今回、
日本円 → JPYC EX → MetaMask → Uniswap → USDC
まで一通り動かしたことで、次にPolygon上で価格乖離が起きた場合は、すぐに実際の交換レートを確認できる状態になりました。
もちろん、次回の価格乖離が起きるかどうかも、Polygonで起きるとも限りません。
それでも一度MetaMaskやDEXを使っておけば、別チェーンを使う場合でもウォレット・ガス代・スワップといった基本的な仕組みは理解しやすくなります。
MetaMask Rewardsには紹介コード制度があります。
紹介特典の内容はキャンペーンや時期によって異なるため、登録時にMetaMaskアプリ内で最新の特典内容を確認してください。
JPYC・MetaMaskについてよくある質問
まとめ|JPYC・MetaMask・Uniswapまで実際に動かしてみた
今回、JPYCの価格乖離をきっかけに、
日本円 → JPYC EX → MetaMask → Uniswap → USDC
まで実際に使ってみました。
JPYC EXでJPYCを発行し、Binance Japanでガス代用のPOLを板取引で購入。Polygon PoS経由でMetaMaskへ送り、UniswapでJPYCをUSDCへスワップするところまで確認できました。
実際に使ってみると、やはりPolygonは送金やDEX取引のコストを抑えやすいと感じました。
次にJPYCが大きく価格乖離した場合に重要なのは、
- どのチェーンで価格差が起きているのか
- どれくらい流動性があるのか
- 自分の数量を実際にいくらで交換できるのか
を確認することです。
今回一通り環境を作ったことで、少なくともPolygonについては、次に価格乖離が起きた際にすぐ実際のスワップ価格を確認できる状態になりました。
そして個人的には、JPYC祭りそのもの以上に、
日本円に連動するJPYCを自分のウォレットで持ち、そのままUSDCなど別のオンチェーン資産へ交換できたこと
の方が印象に残りました。
ステーブルコインが今後さらに普及すれば、日本円・ドル・暗号資産をまたぐ資金移動は、今よりかなりシームレスになっていきそうです。
今回のJPYC祭りは、その仕組みを実際に触ってみるいいきっかけになりました。
MetaMask Rewardsには紹介コード制度があります。
紹介特典の内容はキャンペーンや時期によって異なるため、登録時にMetaMaskアプリ内で最新の特典内容を確認してください。


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