近日予定しているパリ・ローマ旅行に向けて、スマートフォンの通信手段を根本から見直すことにしました。
これまでの旅行では、契約しているスマホキャリアの海外ローミングや、適当に見つけたSIMで済ませてしまうこともありました。
しかし今回の旅程では国を跨ぐ移動があり、現地でのルート検索、電子チケットの提示、さらには外貨決済アプリの利用と、スマートフォンが使えないと致命的な場面が多く想定されます。
そこで、「通信の安定性とセキュリティ」そして「価格」の両方を満たす最適な選択肢を見つけるべく、現在主流となっているeSIMサービスを徹底的に比較検討しました。
ヨーロッパ周遊向け「7日間・無制限」eSIM 厳選3社の特徴と比較
今回の旅行期間に合わせて、ヨーロッパ全域でデータ容量を気にせず使える「無制限プラン」を探しました。
実績と知名度があり、ヨーロッパ周遊の「7日間・無制限プラン」を提供している以下の3社を比較対象として選定しました。
各社で日数や容量の選び方に違いがあります。
- Saily(セイリー)
リトアニアに拠点を置く世界的なセキュリティ企業Nord Security社(NordVPNの運営元)が提供する新しいeSIMサービスです。
無制限プランの他に小容量プランもあり、7日間や15日間などあらかじめ設定された日数から選ぶ形式です。 - Holafly(オラフライ)
スペイン発祥・アイルランド本社の、無制限eSIMの代表格です。
容量は「無制限のみ」ですが、旅行に合わせて「1日単位」で柔軟に日数を指定できるのが最大の特徴です。LINEでの日本語サポートも用意されています。 - trifa(トリファ)
日本の株式会社トリファが運営する定番のeSIMアプリです。
Sailyと同様に無制限プランと小容量プランの両方があり、決められた日数ごとに選択できます。
完全日本語対応で使い勝手が良いのが特徴です。
各社の最新の料金を比較した結果は以下の通りです。
| サービス名 | 料金(7日間・無制限) | 選定のポイント |
| Saily | 28.99ドル (日本円換算:約4,638円) | 【今回採用】 基本料金の時点で最安値。大手セキュリティ企業運営で安全性が極めて高い。 |
| Holafly | 4,790円 | 無制限eSIMの代表格。1日単位での日数調整やサポート体制を重視する方向け。 |
| trifa | 5,990円 | 日本発の定番アプリ。使い慣れた日本語環境を重視する方向け。 |
(※Sailyの日本円価格は、1ドル=160円として計算した目安です。上記は2026年3月時点のため、最新価格は各公式サイトでのご確認をおすすめします。)
比較の結果、最もコスパが高いSailyを採用
比較検討の結果、「Saily
」が最もリーズナブルでした。
さらに、今回は公式サイトの10%オフキャンペーンが適用できたため、実際の購入価格は26.09ドル(約4,174円)となり、他社を大きく引き離す圧倒的なコストパフォーマンスとなりました。
また、今回の旅行が「ぴったり7日間」であったことも、Sailyに軍配が上がった大きな理由です。
Holaflyは1日単位で日数を設定できるため、もし「8日間」や「9日間」といった中途半端な日程であれば、Holaflyも有力な選択肢になっていた可能性があります。
しかし、今回は7日間という基本プランの枠に綺麗に収まったため、Sailyの基本料金の安さがそのまま直結しました。
価格の安さに加えて、Sailyは大手VPNサービス「NordVPN」の運営会社が提供しています。
通信のプロフェッショナルが手掛ける回線を利用できるという点は、海外で決済アプリ等を利用する上で大きな安心感に繋がります。
また、eSIMの無制限プランは使いすぎると制限がかかる不透明なケースがありますが、Sailyは「1日5GBまでは高速通信、それ以降は最大1Mbpsで使い放題」とルールが明記されており、納得して購入できる点も決め手となりました。
米ドル決済は不安?普通のクレカでもOK、でも「Wise」ならもっとお得
Sailyを利用する上で、1点だけ事前に知っておきたい項目があります。
Holaflyやtrifaが日本円での決済に対応しているのに対し、Sailyは「米ドル(USD)決済」となります。
日本で発行された一般的なクレジットカード(VisaやMastercardなど)をお持ちであれば、普段のネットショッピングと全く同じように問題なく決済が可能です。
ただし、一般的なクレジットカードで米ドル決済を行うと、カード会社所定の海外事務手数料(約3%前後)が上乗せされて請求されます。
そこでおすすめなのが、海外送金や外貨決済に特化した「Wise(ワイズ)」のデビットカードを活用することです。
Wiseを使えば、実際の市場の為替レートに近い極めて低い手数料で外貨決済ができるため、eSIMの購入費用をさらに抑えることが可能です。
今回は、実際にWiseのデビットカードを使って米ドル決済を行いました。


ぴったり7日間のプランで足りる?空港のWi-Fi事情
eSIMを購入する際、「7日間の旅行なら、予備日を含めて少し長めのプランを買った方が良いのだろうか」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げますと、7日間の旅行であれば「7日間プラン」で問題ありません。
Sailyをはじめとする多くのeSIMは、日本で購入した日からカウントされるわけではなく、「現地に到着し、現地のネットワークに初めて接続した瞬間から168時間(24時間×7日)」利用できる仕組みになっています。
また、仮に帰りの空港での搭乗待ち時間に168時間が経過してeSIMが切れてしまった場合でも、パリのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)や、ローマのフィウミチーノ空港(FCO)には、誰でも無料で使えるフリーWi-Fiが完備されています。
そのため、無理に日数の長いプランを選ぶ必要はありません。
SailyのeSIM購入から有効化までの手順と注意点
出発前の準備として、実際にSailyのプランを購入し、スマートフォンに設定する手順を紹介します。
購入時に利用開始日の指定はできませんが、Sailyには「購入から30日間の有効化期間」があり、購入後30日以内に現地で通信を開始すれば問題ない仕様となっています。
以下のボタンよりSaily
の公式サイトへアクセスし、「目的地」「容量」「利用日数」からお好みのプランを選びます。
その後、決済方法を選択し支払いを完了させます。
購入時にアカウント作成を求められるので、こちらも作成しておきましょう。

決済が完了すると、画面上にアプリをダウンロードするためのQRコード(またはリンク)が表示されます。
そこからお手持ちのスマホにてSailyの公式アプリをダウンロードし、購入時と同じアカウントでログインします。
ログインするとSTEP1で購入したプランが反映されます。
そのまま「今すぐ始める」というボタンをタップし、画面の案内に沿って進めるだけで、スマートフォンへのeSIMの追加作業が完了します。
難しい設定や専門的な入力作業は不要です。
インストール時によくある3つの疑問点と、出発前の正しい設定
実際に設定を進めると、以下の点で戸惑うかもしれませんが、どれも正常な動作や仕様となります。
iPhoneの設定画面で「アクティベート」を求められる
端末側から求められる「アクティベート」は「端末へのデータ追加」という意味で使われており、これを行ってもSailyのサービス(日数のカウント)は開始されません。
迷わず「アクティベート」を押して追加を完了させて問題ありません。
もし、日数のカウントが始まっていないことを確認したい場合はアプリの「購入したプラン」にて確認可能です。「保留中」と表示されていればOKです。

回線名が「Webbing」と表示される
スマートフォンの設定画面に「Saily」ではなく「Webbing」という回線が追加されますが、これがSailyの大元の通信回線の名称となります。
間違いなくSailyのeSIMですので安心です。
日本で設定すると、勝手に日数が減らないか?
Sailyのカウント(サービスの有効化)は「現地のアンテナから発せられる電波をキャッチした瞬間」からスタートします。
日本にはヨーロッパの通信キャリアの電波は存在せず、上空の飛行機内にも地上の電波は届かないため、端末への追加作業を日本で行っても意図せず日数が消費されることはありません。
確実に現地でスタートさせるための運用手順
- 日本出発前: インストールが完了したら、スマートフォンの設定画面でSailyの回線を「オフ」にしておくのが確実です。
- 飛行機内: スマートフォンを機内モードにします。
- ヨーロッパ到着後(着陸直後): 機内モードを解除し、設定画面からSailyの回線を「オン」、そしてデータローミングをオンにします。
この手順を踏み、画面上部に現地のアンテナマークが表示された瞬間が、168時間のスタート地点となります。
まとめ:現地での実体験レビューは後日公開予定
無事に、Sailyにてヨーロッパ周遊プランの購入とスマートフォンへの設定が完了しました。
「実際の通信速度」や「フランスからイタリアへ国境を越えた際の繋がりやすさ」など、現地でのリアルな使用感については、実際に使い倒した上で、後日改めて詳細な実体験レビュー記事として公開する予定です。
ヨーロッパ旅行を計画中で、通信手段に迷っている方の参考になれば幸いです。


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