ANAマイラーの皆さんは、フライトでの獲得はもちろん、ANAカードやANA Payでの決済、他社ポイントからの移行など、様々な方法でマイルを貯めていることでしょう。
数ある他社ポイント移行の中でも、特におすすめなのが「1ポイント=1マイル」という高いレートを誇るアメックスプロパーカードのポイント「メンバーシップ・リワード」からの移行です。
非常に強力なルートである一方、移行方法が少しややこしく、知っておかないと損をする注意点もいくつか存在します。
そこで今回は、アメックスのポイントをANAマイルへ移行する手順と、絶対に押さえておきたい注意点、そしてコストを抑えてマイルを一気に移行する活用法について解説します。
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メンバーシップ・リワードからANAマイルへの移行手順
スムーズに手続きを進めるために、事前準備から順に解説します。
事前準備と前提知識
ANAマイレージクラブへ入会する
既にANAカードやANA Payを利用している方であれば、既に入会済みかと思います。移行手続きには10桁の会員番号が必要です。
- ANAカードの方: クレジットカード裏面を確認
- ANA Payの方: アプリから確認
もしこれから入会される方は、以下の公式サイトを参照してください。クレジットカードを発行しなくても、無料で会員登録が可能です。
▶ANAマイレージクラブ会員登録(公式サイト)
メンバーシップ・リワード・プラスへ登録
「1ポイント=1マイル」の高レートで移行するには、「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録が必要です。
未登録のまま移行すると移行レートが半分になってしまうため、基本的には加入をおすすめします。
- グリーンカードの方:手動での登録手続きが必要です(年会費3,300円)
- ゴールドプリファードカードの方:カード発行時点で自動登録されているため手続き不要
- プラチナカードの方:手動での登録手続きが必要です
登録方法の詳細は以下の公式サイトからご確認可能です。
▶メンバーシップ・リワード・プラス会員登録(公式サイト)
ANAマイルへの移行は「年間参加費」が発生
マイルへの移行には、通常のカード年会費とは別に年間参加費 5,500円(税込/自動更新)が発生します。
なおプラチナカード会員は、この年間参加費が無料です。
移行申請の実践ステップ
準備が整ったら、実際にポイントを移行してみましょう。
① アメックスのポイント移行申請サイトへアクセス
以下のリンク、またはアメックスの公式アプリから「ポイント移行」の画面へアクセスします。
Tips: 移行レート表示の確認
ログイン後、必ず移行レートが「1000ポイント = 1000マイル」と表示されていることを確認してください。「2000ポイント = 1000マイル」と表示されている場合、メンバーシップ・リワード・プラスへの加入が完了していない(または反映されていない)状態です。
②提携先プログラムの登録
ANAマイレージクラブの項目にある「ポイントを移行する」を選択します。初回は提携先プログラムの登録が必要です。
- 提携先プログラムに「航空会社」「全日空(ANA)」選択
- ANAマイレージクラブ会員情報(10桁の番号)を入力
- 移行したいポイント数を入力
- 「登録する」をタップ
注意:参加費の課金タイミング
この登録および移行申請を行った時点で、年間参加費5,500円がアメックスのカードへ請求されます(プラチナを除く)。
③申し込み完了
アメックスより「申込完了メール」が届けば申請は完了です。
ポイントの移行は即時反映ではなく、通常1〜2週間程度かかります。旅行の予定がある場合は余裕を持って申請しましょう。
重要な3つの注意点
アメックスからANAマイルへの移行には、特殊なルールがいくつか存在します。計画的に利用するために、以下の3点は必ず覚えておいてください。
- マイルの移行上限は「年間40,000マイル」まで
無制限に移行できるわけではありません。1年間(1月〜12月)で移行できるのは40,000マイルまでです。 - 年間参加費は5,500円かかる(プラチナ除く)
移行するためだけに毎年コストがかかります(2年目以降は自動更新される点も注意)。 - その年の移行と判定される期限は「12/15申込分」まで
年間のリセットは12月31日ですが、システム上の処理として12月15日までに申し込んだ分が「その年の移行分」としてカウントされます。
上記の通り、移行上限があることや年間参加費が発生すること、さらに期限が年末ギリギリではないことから、計画的に移行することが非常に大切です。
【おすすめ活用法】1年分の参加費で80,000マイル移行する方法
「年間40,000マイルの上限」と「年間参加費5,500円」というルールを逆手に取り、コストパフォーマンスを最大化する方法があります。
それは、タイミングを調整して1年分の参加費(5,500円)だけで、合計80,000マイルを移行するというテクニックです。
仕組みの解説
年間参加費は「初めて申し込んだ時点」から1年間有効ですが、マイルの年間移行上限(4万マイル)のリセットは「1月1日〜12月31日(申込は12/15迄)」という暦年で区切られています。
これを利用し、参加費の有効期限内に「年またぎ」をすることで、2年分の枠を活用します
具体的なスケジュール例
仮に2月1日に初回移行した場合を想定して解説していきます。

具体的なスケジュール例(2月1日に初回移行をした場合)
- 【1年目】2月1日:
- 40,000マイルを移行申請
- マイル移行年間参加費支払い(参加費5,500円発生)
- 〜12月15日まで:
- その年の移行枠は使い切っているので何もしない
- 【2年目】1月1日以降:
- 年が明け、移行上限がリセットされる
- 追加で40,000マイルを移行申請(参加費の有効期限内なので追加費用なし)
- 【2年目】1月末まで:
- 自動更新を停止(解約)する
このように計画すれば、5,500円のコストで合計80,000マイル(実質2年分)を移行可能です。
注意点
追加の40,000マイルを移行し終えたら、次年度の参加費がかからないよう、更新日までに必ず自動更新停止手続きを行いましょう。
まとめ:計画的な移行でマイルライフを加速させよう
メンバーシップ・リワードはANAマイルへの移行レートが高く非常に魅力的ですが、「年間40,000マイルの上限」と「移行コスト」についてはしっかり理解しておく必要があります。
- メンバーシップ・リワード・プラスへの加入確認(レート維持のため)
- 12月15日という年間区切りの申込期限
- 年またぎ移行によるコスト削減
これらを意識して適当に移行するのではなく、賢く計画的に運用することで、よりお得に特典航空券への道が近づきます。
ぜひ今回の記事を参考に、アメックスポイントを最大限活用してみてください。
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